3kと言うなかれ~日本を支える人達

 

一昨日、FaceBookの方で「しろやぎくろやぎ」の紹介をさせていただいたところ
多くの方から当サイトへのアクセスをいただきました。
有難うございます。感謝しております。

せっかくですので
この度の「しろやぎくろやぎ」の立ち上げの一端をご紹介させていただこうと思います。

振り返りますと平成2年
僕はバブル最盛期に日本でとても有名な家電メーカーの傘下の企業に入社しました。

その企業の本社人事に勤めることたった5年で
税理士になることを夢見て会計事務所に転職しました。

その会計事務所でちょうど10年務めましたが
そこで多くの身の有る経験をしました。

顧問先の多くは、父ちゃん母ちゃんがやっている町工場や小規模商店。
ガッチャンガッチャンと機械を打って出来てくる部品は1個 50銭。

社長というのは中卒・高卒のただの油にまみれたオヤジ。
1個50銭の部品をガッチャンガッチャンとプレスする毎日。
だけど取引先は国内大手のメーカーの1次卸し。
儲けは少ないけれど発注は絶え間無く入ってくる。

表の綺麗な職業に勤めていただけでは知る由しもない
日本の企業を支えている末端の人達でした。

なんとか利益を出し今でも零細経営を続けている会社さまも有れば
不況の折、破産廃業という苦渋の決断された会社様もありました。
夜逃げの手伝いをしたことも有りました。

けれど、日本のこれまでの経済成長を支えてきたのは
彼ら町の工場の方達であることに、疑いの余地はありません。

3Kと言われるかもしれません。
だけど、僕はそんな彼らこそ、日本という国が守っていくべき人だと信じています。

資源を持たない国、日本。
日本にとって、製造業の生み出す粗利は資源国の利益に劣るものでは無いんですから。

10年間会計事務所を務めた後、僕は今なぜか建設会社を経営しています(笑)

その過程は省略しますけれど、物を造る職人はいつ見ても「格好良い」の一言に尽きます。
3Kと馬鹿にするなかれ。

君はノートの無いところ(例えば地面)に直角三角形が書けるかい?
書けないだろ?

現場では、毎日ほれぼれする位の技術を持った職人たちが
技量を命一杯奮ってくれています。

好きじゃないと続かない仕事かもしれません。
でも好きだと思うことを生業にできるなら本望じゃない?

物を造ることが
物を造ることのできる人が
これからの時代、主役になっていって欲しいと願っています。

ぼくはただの付録ですw。

by 白やぎ