やぎ 環境問題を語る

グレタ・トゥーンベリさん、スウェーデンからやってきた16歳。
今週、国連でスピーチをしたことで世界的な有名人になった。

グレタさんをニュースで見て、やぎの脳裏に思い浮かんだのは パキスタン人のマララさんである。
マララさんが2014年にノーベル平和賞を最年少で受賞したことは、記憶に新しい。

やぎが思うに、グレタさんを支援する大人達は「ポストマララ」を頭の中に描いているのではないだろうか?
もちろん下衆の勘繰りである。

 

余談はさておき、話しをグレタさんのスピーチに戻そう。
11歳の頃から地球環境のことが心配で食事もとれ無かったという彼女は、今や「環境活動家」という肩書きを持っていて、国連という場で各国の要人達に向かってこう言い放った 「地球温暖化解決への具体策を講じないならあななたちを許さない」と。

スピーチ全体に目を向けると、スピーチの中に具体的な数値を上げて語ったところが1ケ所だけあった。
・二酸化炭素の排出量を現在より50%削減できたとしても
・地球の平均気温の上昇幅を1.5度に抑制できる確率は50%である
と語った箇所だ。

裏を返せば、そこ意外はまったく根拠の無い自己主張だったということになるのだが。

 

グレタさんのことはこの辺にしておいて、実際問題我々は環境問題にどう向き会わなければならないのだろう?

環境問題といってもいろいろ視点は有るが、一般人が知っている問題は「CO2排出量」の問題や「プラチックゴミ」の問題、そして「気温上昇」といった処だ。
この三つの要素は プラチックゴミ~Co2排出~気温上昇 のように連鎖していると環境保護派は主張しているわけなのだが、それは本当なのか?

まず問題視されているCO2を見ると、昔むかしの白亜紀のCO2濃度は現代の約5倍に当たる2000ppmもあったと言われている。しかし気温は現在よりもやや高い目であったと科学者が論文を発表している。

この発表が正しいとするならば、グレタさんが唯一根拠として挙げて主張した、「現在の二酸化炭素の排出量を50%削減しても、地球の平均気温の上昇幅を1.5度に抑制できる可能性は50%である」という論調は整合性を欠くことになる。CO2が5倍まで増えても気温はチョイ増しということになるのだから。

また環境保護派によると、ヴィーガンは環境に優しいそうだ。理由は牛肉が温室効果ガスの排出量の畜産界の王者だから牛肉を食べてはいけない、ということらしい。
牛肉の生産過程で発生する排出ガスは畜産業全体で発生する排出ガスの76%に当たり、そして米国内での牛肉の消費がここ10年で19%減少していて、それによる排出ガスが1.85億トン減少したという。もっともらしい根拠のようだが比較対象が無いから確認しようが無い。

これを人間に当てはめると、肉食主義者の年間当りの排出ガスの排出量は3.3トン。他方ビーガンの年間当りの排出ガスの排出量は1.5トンであると。だからビーガンは環境に優しいのだと、そんな論理が成り立つらしい。

やぎは目の付けどころにまったく合点がいかない。
全世界の人口が増えていることを何故無視するのか? 牛肉を食べるなというよりも肉を食べる口数を減らした方がより効果が上がるだろうに。

さっきの話しには続きがあって、肉食者であっても牛肉よりは豚肉・鶏肉のほうが排出ガスの排出量が少ないのだと、だからそっちを食すべきだ、と。どうやらこの御仁は豚と牛の質量の違いには気付いておられないようだ。
牛肉の需要をそのまんま豚肉に移行できたとしても、おそらく豚肉の需要量は現在のそれよりも3倍から4倍の量になるだろう。だったら意味が無いというのに。

 

やれやれ、人間というものはどうしても全体を把握せずに、目の前の取り上げやすい事象にのみ意識を囚われてしまうようだ。社会常識に囚われた発想の中で都合の良い答えを探しているようにしか見えない。

誤解の無いように言っておくが、やぎは自然の保護には賛成である。なぜなら人は自然のめぐみを受けて生きていく生き物だからだ。もちろんプラスチック製品の過剰生産にも反対だ。手間ヒマかけて造ったものを大事に持つべきだろう。

だけど、根拠の乏しいデータを取り上げて、一方向に騒ぎ立てるのはちょっと違うと考える。
地球の表面積は5億1千万K㎡あり、そのうちの7割に当たる3億6千万k㎡が海洋面である。実は地球上の酸素の3分の2は海洋面から生成されているのだ。アマゾンの森林火災は確かに深刻なものだが、地球上の酸素の生成能力の20%が失われてしまう!と騒ぐメディアや学者はまったくのウソである。

だいたい酸素がどれくらい生成されているのかすら、今の時代にあってもまだ正確に判っていないのに、Co2が温暖化にどれほどに直接的な影響が生じているかなど、誰にもわからないはずである。
にも関わらず、決め打ちのようにして騒ぎ立てるのは裏になんらかの利害、思惑があるとしか思えない。CO2が目に見えるなんてどうかしてるだろう。

雰囲気に流されて、レジ袋の有料化したところでなんの成果があるのか。レジ袋を製作している会社に死ねと言っているようなものだ。そんなつまらなない政策を打ち出す大臣なんてさっさとお払い箱にすればいいと思う。

 

1年前の夏のイタリアで、アドリア海の平均水温が3度も高くなっていたという事態が観測されている。
折りしも1年前の夏は比較的涼しい夏の気候だったらしいのだが、そんなピンポイントの海域で観測された海水温の上昇という事実は、co2による温室効果ガスの影響ではなく、6つも新たに確認された海底火山の影響だと説明される方が納得しやすい。全世界の海底にはどれほどの海底火山が存在するのだろうか。マグマは数百度から一千度にもなる超高温の熱を排出しつづけているのだ。

え?やっぱり海底火山よりco2が問題だと思うって?
じゃぁこの例えはいかがかな
世の中のどこにやかんに入れた水を沸かすために、ドライヤーでやかんを温める人が居るだろうか?
10人中10人が、ガスコンロを直接火にかけて湯を沸かすだろう。

 

まったくの余談ではあるが、ネット上では早速グレタさんの食事中の画像が発見され、「ビーガンのはずなのにハムが有るね」とか「プラスチック製品に囲まれた生活だね」などと、グレタさんに賛同しない人達のネタになっているようだ。

by 黒やぎ